本日、第52回香川菊池寛賞贈呈式を開催し、50篇の応募作品の中から、三井英美子氏の「歌人」に大賞を贈呈しました。「歌人」は、主人公が自らの短歌人生を振り返る作品ですが、作品全体に短歌がちりばめられ、小説総体として豊かで奥行きのある作品に仕上がっていることが選考委員会で高く評価されました。また、竹下諄氏の「落書き」に奨励賞を贈呈しました。弱冠21歳の大学生の処女作であるこちらの作品は、高校3年生の主人公の、大学受験を前に揺れ動く心情を無駄のない文章で、生き生きと描いた青春小説です。受賞者のお二人には、更に精進を重ね、今後一層ご活躍されることを期待しています。 贈呈式の後、中央公園の菊池寛像に献花を行い、受賞者、関係者の皆様とともに、菊池寛の功績を偲びました。
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