高松市は、平成17年度に近隣の6町と合併して、面積は約1.9倍(195→375平方キロメートル)に、人口は約1.3倍(33→42万人)と一回りも二回りも大きな都市となりました。その新生・高松市の新しいまちづくりの基本指針である「第5次高松市総合計画」を就任一年目の平成19年度で策定し、昨年4月から始動させています。目指すべき都市像を「文化の風かおり 光かがやく 瀬戸の都・高松」として、6つのまちづくりの目標を掲げ、有効な施策、事業を幅広く展開しながら、全ての市民が暮らすことに誇りの持てる都市を目指しています。
世界は、ますますグローバル化の度合いを高めています。また同時に、世界各国で地方分権化の動きが見られます。いわば、グローバル化を背景として、国民国家の役割が変化し、地方自治体の役割が大きくなると同時に、従来の行政システムに代わって多様な主体によるガバナンス(統治)が重視されるようになってきているのです。
更に、地球温暖化を中心とした環境問題への対処も世界共通の喫緊の課題として、顕在化してきています。アメリカの金融危機に端を発した世界同時不況ともいうべき厳しい経済環境の下で、経済、雇用対策も求められています。我が国では人口減少社会、少子高齢社会が現実となっており、従来の発想では、有効な施策展開が困難になってきています。
そのような状況の中で、これからの行政展開の主役を担うべき基礎自治体の運営の舵取りは、容易ならざるものがありますが、就任時に掲げた三つの方法論「情報公開の徹底、コミュニケーションの活性化、説明責任の全う」の組織、職員の中での更なる浸透を図り、市民の皆様の参加と協働を基本にしながら、一歩一歩前進していければと考えています。
皆様方の変わらぬご支援をよろしくお願いします。
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