本日開催された「令和7年度新嘗祭献穀田 抜穂式(にいなめさいけんこくでん ぬきほしき)」に出席し、抜穂を行うとともに、祝辞を述べてまいりました。
「新嘗」とは、その年収穫された新しい穀物のことを言い、「新嘗祭」とは、毎年11月23日に行われる宮中行事です。また、献穀田とは、この新嘗祭に献上される穀物を栽培する田のことです。
今年度、この献穀田が市内に設置されたことから、市内の関係機関で組織する高松市稲作文化伝承事業実行委員会が立ち上がり、献穀田を農耕文化の伝承と地域農業の振興、また、子どもたちが地域で学ぶ農業体験の場として捉え、地域の自治会など関係者の方々を中心に、献穀者に対し、協力を行ってまいりました。
献穀田では、6月の初夏の日差しの下、献穀者や来賓者、早乙女衣装に身を包んだ川添小学校の児童の皆さんなどが、伝統的な手植えで田植えを行いました。以来、若苗であった「あきさかり」は、連日の猛暑、少雨といった厳しい気象条件に耐え、力強く生育し、無事見事な実りを迎えました。
この稲作文化伝承事業を通して、自然の偉大なる営みと恵み、歴史と伝統、更には食や農業の大切さに至るまで広く関心を持ち、思いを馳せることができたことは、大変意義深いことでした。
献身的な栽培管理を続けてこられた、献穀者 山田様の並々ならぬ御苦労と関係者の皆様の御協力に、心からの敬意を表するとともに、本市農業の更なる発展を心から願っております。

