昨日の活動報告でも触れましたが、今回、「香川菊池寛賞」の奨励賞を最年少で受賞した『フィフティーン』の作者である高橋大智さんは、現在、中学3年生です。この作品は、作者と同じ中学3年生の「僕」を主人公に、思春期の心の揺れを描いた小説で、恐らく作者御自身の生活体験の中から生まれた作品だと思います。また、菊池寛は、ある文章の中で、「会社員なら仕事の中で、学生なら学校生活の中で、物を見る目や考える力を鍛えることが小説を書く上で肝要だ」という趣旨の事を説いています。 受賞者の皆さんには、今後とも、読書に親しみ感性を磨くとともに、菊池寛のこの言葉を胸に、高橋さんのように、日々の生活の中で経験したこと、感じたことを書き綴り、人の心に感動を与える表現ができるよう更に励んでいただきたいと思います。
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